施工例:書院造り茶室 蓼浅岳

杉皮を丸太と竹で組んだ 野趣あふれる作りの軒

日本建築への卓出した美意識、知識に裏付けられた審美眼を持つ施主様と当社社長との間で交わされた美意識と技術の交流の末に具現化した。築35年程経つ蓼浅岳(りょうせんかく)は施主様の「人生の中で最高のものを残したい」とのお考えを出発点に、意匠・技術をも越えた「上質な暮らし」を手にしていただけたかと自負する作品となりました。

本物だけで構成した蓼浅岳の外観は、一見 寂びた清貧な佇まいが在ります。現代住宅では当たり前のサッシを使わず、無垢の木製の建具を使用し、雨戸の戸袋も意匠を凝らした無垢材、壁は全て左官材で仕上げており、35年の時がもたらす経年変化に加え、施主様の暮らしと感性に育まれて参りました。

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「書院」と言う言葉は、室町時代には部屋の名称として使われており、居間 兼 書斎を指し、この様な私的な空間で親しい客人をもてなしたことが起源となり、私室的な空間を書院としたとの一説があります。蓼浅岳は、この居間 兼 書斎の住空間へ 利休起源の本式の茶室を併設した造りとなっております。

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